子育て中の大きな心配事
子育てをしていく中でも大きかった心配事は、娘が
「幼稚園や学校になじめない、行きたくない」
という状況になってしまったことです。
私はかなり内気な性格なのですが、娘もそれ受け継いでしまったらしく、成長するにつれだんだんと人前で緊張したり友達の間に入っていけなかったりすることが多くなりました。
ただ、仲のよい子とは楽しそうに遊んでいたのでそこは安心していたのですが、どうも集団が苦手だったようです。
たぶんそういう性格的なこともあり、幼稚園に行きたくないと言って泣くことが続いたり、学校に行くのが嫌で朝なかなか起きてこなかったりする時期がありました。
幼稚園のころは朝しばらく教室の前にいてあげたり、あまりにも泣く日は休ませたり。でも様子を見ているうちに、いつの間にか泣かなってホッとしたのを覚えています。
地域の「こどもセンター」にしばらく相談に通ったのも、効果があったのかもしれません。
家ではリラックスできる雰囲気作りを・・・
その後、小学校の高学年のころにも朝学校に行きたがらなくなった時期があり、そのころが私も一番つらかったです。
ちょうど転校したあとということもあり、内気な性格から学校にまだあまりなじめていないようでした。
そんなときクラスで男の子同士でのいじめがひどくなり、かなり暴力的な雰囲気になってしまったことも行きたくない気持ちに輪をかけてしまったようです。
そういう事情もあったため、ものすごくしんどそうなときは無理に行かせずに休ませ、基本的に「休んでも大丈夫だよ」という姿勢は見せるようにしていました。
しかし、休むと夫や同居の姑が心配したりあれこれ言ってきたりすることもあったので、無理して行くことも多く見ていてかわいそうなときも・・・親子ともに本当にしんどかったです・・・。
結局これは、地元の中学に進学せず他地域の学校に行くことにしてなんとかなりました。地元は少人数だったため、中学でも雰囲気が改善される可能性が見込めずその方法を選んだのです。
中学・高校でも「行きたくない」という時期はやはりありましたが、基本的にはどうするかをなるべく自分で選択させるようにしました。
そして、家では励ます気持ちを込めて、リラックスできるような雰囲気を作ることを心がけたり、しっかり話を聞くようにしたり・・・。
高校を卒業し大学に入ってからは、自分が興味のある授業を受けられ趣味や好みの似かよった仲間もたくさんいるので、楽しく通っているようです。
「大丈夫、そのうちきっとできるよ」
その他にも娘にはできなかったことやつまづいたこともたくさんありました。そのたびに心を痛めたりもしましたが、結局あとあと問題になるようなこともなかったです。
そのときうまくできず心配しても、もう少し大きくなったら簡単にできるようになったこともたくさんありました。
親が、
「大丈夫、そのうちきっとできるようになる、乗り越えられるよ」
と言ってあげてそのことを信じていれば、子どももきっと安心するのではないでしょうか。
あせらず、その子の個性やペースを尊重してあげることが一番大事なことなのでしょうね。
そして、私たちもそうであるように、すべてのことができる必要もないのだと思います。
できなくても生きていくのに支障はないこともたくさんありますよね。
そのへんは気を楽に持って「あれもこれもできるようにうならないと・・・」とあせることはないんだなと実感しています。
さいごに
その真っただ中にいるときはけっこう深刻に心配したようなことも、娘は最終的には自分の力でなんとか乗り越えることができました。
子どもが自ら成長していく、学んでいく力を信じることができずに「親がなんとかしてあげなきゃ!」と思いすぎていたかもしれません。
心配するのではなく、自分で乗り越えられるように精一杯のサポートをしてあげるという意識でいればよかったなと思います。
今小さい子を育てているママのみなさん、ぜひその子の力を信じてあげてくださいね。