「しし座流星群」その特徴とは?
「しし座流星群」は、例年11月中旬~下旬にかけて見られるしし座付近を放射点とした流星群です。
しし座流星群の放射点であるしし座は、紀元前600年頃にはつくられていたと言われる古い星座で、ご存知黄道12星座のひとつにもなっていますね。ちなみにしし座の「獅子」は、ギリシャ神話の勇者ヘラクレスと戦った人食いライオンが由来だそうです。
星座にはギリシャ神話にまつわるものが多くあるので、流星観察の前にちょっぴり星座の本でお勉強しておくと、お子さまと星座の話で盛り上がれるかもしれませんね!
しし座流星群の流れる速度は秒速72kmにも達し、全ての流星群の中でも最速と言われています。
また過去に多くの流星が観測されたことでも有名な流星群で、2001年には1時間に1000個以上もの流星が観測されました。
しかし近年は1時間に観測できるのは数個~10個程度のようで、次に2001年規模の大出現が見られるのはかなり先の2061年と言われています。
2017年見頃の日・時間・場所は?
見頃はいつ頃?
しし座流星群が出現するのは例年11月。見頃は11月半ばから後半にかけてです。
2017年の極大時期(流星が最も活発になる時期)は17日の夜~18日未明(夜中の1時頃)で、未明から明け方が一番の見頃となります。
ただ近年のしし座流星群の活動はあまり活発ではなく、出現数は1時間あたり5個程度と予想されています。
しかし、しし座流星群には明るい流星が多く、時にはかなり強く発光するものもあるので条件が良ければとても見応えのある流星観察になりそうです。
出典:Unsplash
適した場所は?方角は?
観察に適した場所については、明かりが少なく空気が綺麗な場所、そして広くて街灯などが無い場所が良いでしょう。
見えやすい方角については、流星が発光する位置は様々なので、基本的にどの方角でもよく見えるようです。
既に11月下旬だけど…
17日~18日を過ぎてしまってもまだ大丈夫!
見頃は17日~18日頃と言われていますが、出現期間の11月6日~11月30日の間であれば、流星群を楽しむことができますので、ぜひ時間のある時に夜空を見上げてみて下さいね。
防寒対策は万全に
しし座流星群が見られる11月の夜間はかなり冷え込みます。
風邪などを引かぬように、暖かい上着やマフラー、帽子、手袋、携帯カイロを持参するなどして、各自で工夫して十分な防寒対策をしましょう。
また、広い場所に移動して観測する際は座るためのレジャーシートや、夜中なので安全のため懐中電灯なども用意すると良いでしょう。
観察はマナーを守って
お子さま連れで屋外へ流星観察をする場合は、声の大きさには十分気を付けましょう。
小さなお子さまにとって夜に普段見られない天体ショーを見に行くことは、小さな冒険のようでとてもワクワクする出来事でしょう。
しかし観察するのは多くの方が寝静まった夜間。静かな秋の夜は思ってもみない声も、案外遠くまで響くものです。マナーをしっかり守り、くれぐれも大声を上げてご近所迷惑になるような行動は慎みましょうね。
天体ショーを楽しもう
以上、2017年の「しし座流星群」を観測するポイントについて解説しました。
なかなか流星が見つからなくても、夜空を眺めながら子どもたちと星の神話に想いを馳せ、語り合うのも楽しいもの。18日は過ぎてしまいましたが、まだチャンスは十分に残っていますよ。
ぜひこの記事を参考に、今年はお子さまと揃って「しし座流星群」を観測しながら楽しい夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?
【参考・参照元】