「新生児」だけの特別な写真
ニューボーンフォトは、生後一ヶ月以内の「新生児」という短い期間にしか撮影することができないと言われています。
それは、生まれたての無垢な状態だからこそ写し出される奇跡。生後一ヶ月を過ぎると赤ちゃん筋肉や脂肪がつきはじめ、動きや反応もどんどん成長し変わってきます。
神々しさを写真におさめるためには、新生児特有の雰囲気がフェイドアウトしてしまう前までに撮影する必要があるのだそうです。
神様からの贈り物――
もし、この世に「神様からの贈り物」があるとしたら、それは新しい生命のことなのかもしれませんよね。赤ちゃんを産み育てることを、多くの人が当たり前のように経験しているようですが、実はとても神秘的なもの。
「ニューボーンフォト」は、生まれたての赤ちゃんの纏うスペシャルなオーラがギュッと詰め込まれた写真。とても尊く、とてもかけがえのないものであることを改めて感じるはずです。
1枚のベビーアートが、後の支えに
子育てがはじまると、時間もお金も行動も、ほどんどのことが子供が優先になります。思い描いていた理想のママ像と現実の自分のギャップに、イライラしたりすることも多々。
そんなとき、記念に撮影した「ニューボーンフォト」は生命の誕生に感謝と感動した日の気持ちを蘇らせてくれます。まるでもつれた心がするりとほどけていくような――。
新生児フォトに映る天使のような姿は、きっと心を穏やかにするセラピーのような役割も果たしてくれるかもしれませんよ。
自分で、撮影したい!
アート作品のような「ニューボーンフォト」ですが、「これ、出張撮影なの?」と思う方も多いようですよね。まるでカメラマンにスタジオ撮影してもらったかのようなクオリティの写真がたくさんありますから。
でも自分で撮影できます!よく考えたら「新生児」なので自宅から外出できない時期ですので、写真館やスタジオに連れて行くのは無理ですものね……。しかも我が子の写真なので自分で撮りたいというママも多いはずです。
そこでご紹介したいのが、初心者でも素敵な「ニューボーンフォト」が撮れるアドバイスが詰まった本「はじめてのニューボーンフォト」。
撮りたいシチュエーションごとのおすすめ構図や、衣装や小物、便利なグッズにおすすめ撮影時間。セッティングや赤ちゃんに負担のない撮影方法を、実例も含めて紹介されています。
最後に
「新生児」という時期は、ママもゆったり過ごす1ヶ月。でも、慣れないお世話で必死になっているうちにあっという間に過ぎてしまうものです。
素敵な新生児の時期をバタバタした想い出だけではなく、こんな楽しみも含めて豊かに過ごしてみてはいかがでしょう。
妊娠中から「衣装は?」「撮影グッズは?」「どんな写真を撮ろうかな?」と準備を進めていれば、産後ブルーも寄りつくこと無いかもしれませんよ。赤ちゃんとの生活がハッピーであれますように――。
【書誌詳細】
はじめてのニューボーンフォト
荒原 文 著
海部 裕輔 写真
河出書房新社 (2017/11/27)
単行本 A5変形 96ページ
【salvia読者プレゼント開催中!】