娘が好きだった絵本「まっくろネリノ」
それは娘が幼稚園か小学校の低学年のころだったと思います。
絵本に親しませてあげたいと思い、赤ちゃんのころから童話館ぶっくくらぶを利用したり、書店でいいなと思うものがあったらなるべく買うようにしたりしていました。
そのため家には絵本がたくさんあったのですが、その中の「まっくろネリノ (世界の絵本)」を娘は気に入っているようでした。
「まっくろネリノ」
ネリノは生まれつきまっくろで、そのことを悲しく思っていました。
きれいな色の兄さんたちは、ネリノを仲間はずれにして遊んでくれません。
あるとき、その兄さんたちがさらわれてしまい、ネリノはまっくろな体を生かして助け出そうとします・・・
クリスマスには、毎年私がサンタ役をやってプレゼントを枕元に置くようにしていたので、そのときも何が欲しいか手紙を書かせたところ、
「まっくろネリノのキーホルダー」
というリクエストが!
売ってないなら作るしかない!
ネリノあまり有名ではないキャラクターなので、グッズはおそらく売ってないはず。
どうしよう、普通に売ってるほかのキャラクターのものを用意しようか・・・と一瞬思ったのですが、「キーホルダーならなんとか作れるかも!」と考え直し、お店に行ってみました。
「確か、オーブントースターで焼いたら固まるプラ版があったな」と思い、探すとやはりありました!
好きな絵を描いてオーブントースターで加熱するだけで、厚みのあるプレートになるというすぐれもの。
キーホルダーの金具と
ボールチェーンをそろえれば、
なんとか娘の希望を叶えられそうです。
絵を描いて焼けば出来上がり!
まずは、絵本をお手本にしながら油性ペンでネリノとその兄弟たちを描いていきます。
透明なプラ版なら上においてなぞることもできますね!
私は絵があまり得意ではないので、そんなに複雑ではないネリノさえも難しく感じます。
でも、もっと複雑な、絵のウマイ・ヘタがはっきり分かってしまうキャラクターじゃなくてよかった・・・。
ネリノだけのもの、兄弟たちと一緒のものなど3枚ほど作ってみました。キーホルダーのチェーンを通す穴を開けて焼いてみると、なんとかできました。焼くとだいぶ小さくなります。
今はもう現物が手元にないので、写真を掲載できないのが残念なのですが、素人の手作り感いっぱいのキーホルダーが完成しました!
「いいんだろうか、こんなので。」と思いましたが、これが娘の希望なのでしかたがありません。
イブの晩に枕元に置き、翌日の娘の反応をうかがいました。
娘はやはり想像していたものと違ったのか、一瞬とまどいの表情を見せた気がしますが、「ネリノだあ~」と喜んでくれました。私もホッと一安心。
ちょっと困ってハラハラしたクリスマスになりましたが、無事に娘の笑顔が見られてうれしかったです。
いつも違うクリスマスプレゼントはいい思い出に
クリスマスにまつわる子どもとの思い出はたくさんありますが、こういういつもとは違うパターンのクリスマスこそ、印象に残るものになっています。
こんなささやかなプレゼントで喜んでくれる娘が、とてもかわいらしく思えました。
どのおうちでも、きっと毎年毎年こうやって親子の思い出が積み重なっていくのでしょうね。
最後に、私が作ったころにはありませんでしたが、今はインクジェットプリンタで印刷できるというもっと便利なプラ版もできています!
お子さんへのプレゼントに、好きな絵を印刷して作ってみてはいかがですか?