「冬至ってなあに?」
「一年で一番夜が長くて、昼が短い日よ。」
たしかにその通りです。
間違いではありません。
しかしその昔、人々はこの日を恐れ、そして太陽を敬う神聖な日でした。
自分が紀元前の太古を生きているつもりで考えてみましょう。
生きていくために大事な食糧。
それらを育てるためには太陽が必要不可欠です。
今も昔も「太陽のおかげで生きていられる。」と言っても過言ではありません。
しかし、冬至が近づくにつれ、あっという間に日が暮れて、太陽が沈んでいきます。
なぜか、いつもより早く太陽が隠れてしまうのです。
どうですか。
怖くないですか?
太陽がこのまま姿を消してしまったら…
そう思うと、いてもたってもいられません。
しかし、この日を境に、日はまた少しずつ長くなっていきます。
人々はざわつき、盛り上がり、喜びました。
日がまた長くなってきた!これで作物が育つわ!生きていける!って。
そして、最も太陽が長く沈むこの時期を一年の始まりにしようと考えました。
今で言う、「Happy New Year!」ですね。
こうして、世界各地で冬至の時期に新年を祝うお祭りが開催されるようになったのです。
世界の冬至食は、かぼちゃじゃなかった!
緯度が高くて、日照時間の差が大きいヨーロッパ。
暗くて寒いこの時期は、
〈悪の力が強まる〉
と考えられていました。
丸太を燃やした後に出る灰には〈魔除け効果〉がある
と伝えられていた当時。
12日間に渡って薪を燃やし続け、みんなでその火を囲み、ご馳走を食べ、お酒を飲んで過ごしたそうです。
これは『冬至祭』と呼ばれ、太陽の誕生を祝う神聖なお祭りでした。
そして、
これが『ブッシュ・ド・ノエル』の始まりです!
後にクリスマス文化と融合していったんですね。
中国や台湾では、冬至は〈新たな年を迎える日〉とされ、家族全員で過ごします。
寒さで体力を消耗しやすいこの日はなるべくお家で過ごし、体を温める料理を食べる習慣ができました。
中国では水餃子。
台湾では湯圓(タンユエン)。
湯圓とは、白玉団子のようなものです。
中身は小豆やごま、ピーナッツなど甘いものから、お肉を包んだものもあります。
団子の丸い形に、〈家族の健康や円満の願い〉を込めていただくそうです☆
運を引き寄せる食べ物とは?
日本の冬至といえば〈かぼちゃ〉ですね!
でも、なんでかぼちゃなの?
ハイ、お答えしましょう。
中国や日本では、
冬至は「一陽来復」と言って、
陰から陽へ転じる日とし、この日を境に幸運へ向かう
と考えられていました。
そこで、
「ん」のつく食べ物を食べて、運を引き寄せよう!
としたんですね。
れんこん、だいこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、みかん…
あれ?
かぼちゃは?
そう思ったあなた!
安心してください!履いてます、、いや、
「ん」入ってますよ!
かぼちゃは別名「南京」と書き、「なんきん」と呼ばれます。
「ん」堂々の仲間入りです!!
かぼちゃを食べる理由は、それだけではありません!
かぼちゃは長期保存ができるため、食糧の採れない冬の大切な食料源でした。
寒い冬を乗り切るための大事な栄養源になっていたんですね。
〈かぼちゃの豊富な栄養素〉
・お通じを良くしてくれる食物繊維
・免疫力を高めてくれるβカロチン
・老化の進行を防いだり、ガン予防にもなると言われているビタミンE
・風邪予防が期待できるビタミンA
かくいうわたしも、かぼちゃが大好きで毎日食べています。
そのおかげか、毎日のお通じも良く、風邪もひかずに元気に過ごせていますよ♪
日向ぼっこのススメ♡
少しずつ日が長くなるとはいえ、まだまだ寒さが厳しいこの季節。
ふと気がつけば、
寒さで肩が丸まり、背中がこわばっていませんか?
人間もはるか昔にさかのぼると、四つんばいの動物でした。
お日様を受ける背中は、温かい状態にありました。
背中は神経の集まりです。
冷えたままにしておくと、頭痛や肩こり、血行不良などの体の不調を引き起こします。
寒い日こそ、背中や肩周りをあたためほぐしておくことが大切です!
そこで今回は〈肩回し〉をご紹介します♪
*やり方*
①両肩にそれぞれ手をそえます。
②息を吸いながら、ヒジを前から回しあげます。
※左右のヒジをくつけるようにして回しあげることで、より肩甲骨が広がります。
③息を吐きながら、ヒジは後ろ遠くを通っておりてきます。
④これを5~10回繰り返します。
⑤前後を変えて、呼吸とともに5~10回繰り返します。
肩甲骨は、脂肪を燃焼してくれる〈褐色脂肪細胞〉が集まっている場所。
肩周りをほぐすことは、体を温めてくれるだけではなく、代謝をUPし、脂肪を燃やしてくれるという嬉しいおまけ付きなんです♡
なんだか凝り固まってるな~と感じたら、ぐるぐる肩を回しましょう。
季節に合った過ごし方をすると、体は楽になります。
この時期は激しい運動をして汗をかくよりも、あまりムリをしないことが大事です。
少しずつ生まれたお日様の温かさを背中に浴びて、のんびり過ごしましょう♨
最後に
みなさんが今いる地球。
思い浮かべてください。
地軸を傾けながら、太陽の周りをぐるぐる、周期的に回っています。
太陽が最も遠ざかった日、これが冬至。
理科が苦手でも、宇宙へ行かなくても、太陽と地球の関係を体感できる素晴らしい日です。
冬至の真実を知った今、お子さんに教えるとき、なんだか熱が入りそうですね!
今日のママはひと味違うなってとこ、見せてあげましょう!