カテゴリー一覧

在宅ワークの確定申告、必要?不要?わからないから聞いてみた

KODY KODY | 2018年02月19日

自宅にいながらにしてお金を稼げる在宅ワーク。家事や育児の合間に仕事ができるので、主婦・ママの生活スタイルには好都合です。でもパートやアルバイトといった雇用形態とは違い、在宅ワーカーが迷うのが確定申告。「するの?しなくていいの?方法は?」調べても難しくてよくわからなかったものを、税務署に聞いてみました。自己解釈で悩むより、問合せがおすすめですよ。

※今回は夫の扶養内で在宅ワークのみ(パートはしていない)という働き方の主婦・ママの目線の記事です。

 

確定申告って?

 

「確定申告とは」の詳しい説明は他いろいろなサイトにきっちり書いてあるので、ここでは在宅主婦ワーカーの目線で簡単に。私のように「よくわからない」という初心者目線でもとっつきやすいよう、カジュアルなタッチで記載します。

 

  • 1年間、自分が在宅ワークで稼いだお金、あるよね?
  • 入金されたお金には、本当は税金(所得税)がかかるんでしょ?
  • 入金の額をもらったままでは、税金を払っていない状態よね?
  • だから税金を計算して支払うのが、確定申告
  • でも、手続きしても払わなくて済む人もいる
  • 中にはお金が戻ってくる(還付)こともあるよ

 

【疑問】あれ?やっぱり確定申告はするべきなの?でも、していない在宅ワーカー、けっこういるよね?

 

 

扶養の範囲「103万円」以内の注意!

パート勤めをしている主婦の間で知られているのが「103万円の壁」。これは雑に言うと、「お給料が103万円までなら、夫の扶養だよ~、そして妻の収入に税金はかからないよ~」という意味ですよね。

 

 

パート勤めの主婦” 103万円までの収入について】

 

・どのような所得でも38万円は、税金がかからない(基礎控除)

・給与の所得は65万円まで、税金がかからない(給与所得控除)

■38万(基礎控除)+65万(給与所得控除)

103万円までなら非課税

【疑問】在宅ワークでも、自分の稼ぎを「103万」までに抑えれば確定申告しなくてもいいと思っていたけれど??

 

 

パートと在宅ワークは違う!!

主婦の働き方で重視される「103万円の壁」。でも、パートと在宅ワークは別もの!「103万円までなら確定申告しなくてもいいんだ!」と思いがちですが、これは勘違いのようです。

 

 

  • パートで働いた収入=「給与所得」
  • 在宅ワーク=「報酬」・「雑収入」

 

主婦の目線だと、パートも在宅ワークも同じ感覚ですが、税金対策としての扱いは全く別の存在。

 

■パートで働く主婦は「給与所得控除」がありますが……

38万(基礎控除)+ 65万(給与所得控除)=103万までなら非課税

 

■在宅ワークは「給与」ではないので……

=38万(基礎控除)までなら非課税

※「65万の給与所得控除」が適応されない

【疑問】

在宅ワークはパートの「103万円の壁」とは違い「38万円の壁」!?

月々稼げる額って、30.000円程度ってこと????

 

 

でも安心!「経費」が引ける!

所得の上限が38万円までと考えると、1カ月3万円の収入程度で確定申告が必要となる計算。「やばい!これまでの税金が心配!!」と焦ってしまいます。

 

在宅ワークで働く主婦の中には「103万円の壁」と勘違いして確定申告をスルーしている人も多いので、これは大変!!

 

 

でも在宅ワークではパートの「給与所得控除65万円」が無い代りに、

「経費」を引くことができるそうです!!

 

【在宅ワークの経費 例】

電気代の一部、携帯代の一部、ネット通信費、パソコンやプリンターインク代など、賃貸や持ち家であればその一部、書籍代、交通費 他

※でも、この「経費算出が難しいという声も多数……」

>>経費の計算方法はまた追って別記事にまとめる予定

 

 

■在宅ワーク

収入(報酬) 経費所得

※この「所得」が38万円以下であれば非課税(確定申告の義務もない)

 

稼ぎが38万円を超えても

経費を引いて収まるならOK!

 

例)稼いだ額が110万円。でも経費が80万円かかった。

110万(収入)ー80万(経費)

=30万(所得)税金はかからない!!

 

【疑問】

でも、【パート勤め「103万の壁」 の場合の65万(給与所得控除)】と比べた時、在宅で103万円稼いだとしたら、経費が65万円は必要という考えよね……。そんなに経費がないから結局、在宅ワークって損なの??

 

 

実際、経費65万を支払っていなくても計上できる!

在宅ワークで稼ぐにあたり知っておきたいのが「家内労働者等の必要経費の特例」(所得税の租税特別措置法27条)。

 

「ん~、漢字ばかりでなんだか難しそうで面倒……」っと思うかもしれませんが、これは収入の少ない在宅ワーカーには強い味方!!

 

 

「実際にお金を払っていなくても、ある程度の額(65万)までは経費計上を認めてくれる」という素晴らしい特例なのです!

※ただし仕事内容や働き方に条件があるので一度ご確認を

 

例)稼いだ額が65万円。でも現金で払った経費は5万円だけ

 

普通に考えると、収入65万から経費5万を引いても所得は38万円以上になるので、税金を払う義務があります。

 

65万(収入)ー5万(経費)

=60万(所得が基礎控除の38万を超えてしまう)

税金を払う義務が発生!?

 

でも「家内労働者等の必要経費の特例」適応者なら、実際の経費は5万円分しか払っていなくても65万円までの経費が認められる

65万(収入)ー65万(経費)

=0(所得はゼロ)税金を払う義務なし!

※特例の必要経費額は収入金額が限度のようです。40万しかない収入に対し、65万の経費を引くことは「家内労働者等の必要経費の特例」ではできません。

 

そして、経費として引ける額が65万までなので、実際に払った経費が65万以上だと、逆に損をします。

でも、大半の在宅主婦ワーカーは、「家内労働者等の必要経費の特例」が認められることにより稼ぐ額を増やせるはずですよ。

 

【「家内労働者等の必要経費の特例」のやり方】

  • 計算書をDL(以下ページの「22」項目)して記載
  • 確定申告(白色申告)の時に添付する

※「帳簿の義務はない」と表現しているサイトもありましたが、領収書やレシート他、必要な情報を揃えておくと安心ですね。

 

なお、「家内労働者等の必要経費の特例」は白色申告。

それとは別に、税務署に開業届を提出することで65万円の控除が認められる「青色申告特別控除」もあります。青色申告は赤字が繰り越せたり、所得からさらに10万円引けるメリットもあるようですよ。ただし個人事業主の申請は、その年の3月15日までに済ませないと適応されません。

 

【疑問】

結果的に、65万以下の収入なら税金を払う義務がないってことよね?すると、確定申告のボーダーラインは65万と考えていいの?

 

 

まとめ

自分が思ってきた疑問と質問を軸に、税務署にも問い合わせのうえで解釈を記載してきましたが、最後にまとめです。

 

 

【疑問】あれ?やっぱり確定申告はするべきなの?でも、していない在宅ワーカー、けっこういるよね?

働き方と所得によるので、全員が確定申告をしなければならないということではないようです。

 

【疑問】在宅ワークでも、自分の稼ぎを「103万」までに抑えれば確定申告しなくてもいいってことだと思っていたけれど??

その考え方はNG!単純に103万という金額だけを目安にできるのは「パート・給与」だから。在宅ワークは別モノです。

 

【疑問】在宅ワークはパートの「103万円の壁」とは違い「38万円の壁」ってこと!?その額って、月々にすると30.000円程度に収めるってこと????

安心してください、この答えはNO!在宅ワークはパート収入の「給与」とは違い「報酬」や「雑費」なので、「65万の給与所得控除」が適応されません。その代わり収入から「経費」を引くことができるのです。

 

【疑問】でも、【パート勤めの場合の65万(給与所得控除)】と比べた時、在宅で103万円稼いだとしたら、経費が65万円は必要という考えよね……。そんなに経費がないから結局、在宅ワークって損なの??

損にならない制度があります!「家内労働者等の必要経費の特例」といって、適応者は実際に経費を払っていなくても、65万までを経費として収入から引くことができる制度です。これは嬉しい!!

 

【疑問】なら結果的に、65万以下の収入なら税金を払う義務がないってことよね?すると、確定申告のボーダーラインは65万と考えていいの?

その考え方は危険!「家内労働者等の必要経費の特例」を適応するためには白色申告の時に計算書を添付して申請する必要があります。税金を払う義務がないと自分で思い込んでいても、65万以下の経費を正式に差し引くためには、やはり確定申告は必須なのです。

 

 

在宅主婦ワーカーの結論

「所得」が38万以下であれば、確定申告しなくても大丈夫。もし収入から経費を引いて38万以下に収まるようなら、帳簿だけは保管のうえ確定申告はしません。

 

 

でも「収入」から実際にかかった経費を引いても38万より上だったら、「家内労働者等の必要経費の特例」を利用して「白色申告」をしようと考えています。

 

ちなみに、今回の私のパターン『在宅ワークで白色申告(家内労働者等の必要経費の特例を添付)』をするにあたり必要なものを税務署に問い合わせしたところ。以下のものを揃えるようアドバイスを受けました。

 

身分証明書、マイナンバーカード、1年間の収入明細や請求書など、レシートや領収書と必要経費のまとめ書類、生命保険控除証明など。

 

近年、クラウドソーシングの普及により、在宅ワーカーのママが増えていることと思います。「あれ?確定申告はするの?しないの?」と思いながらも、夫の扶養内だから大丈夫と思っている人も多いのではないでしょうか?

確定申告をするにしろしないにしろ、年末から1月にかけて書類を整理しておくとスムーズかと思います。

 

 

最後に

この記事は、個人的に調べた情報をベースに、疑問点を税務署に問い合わせて肉付けをした内容で構成されています。

何度も検証、確認をし、細心の注意を払いましたが、専門家へのインタビュー記事とは異なり監修もされていませんことご承知願います。

確定申告に対して何もわからない在宅ワーカーだからこそ、同じ立場の主婦の方々に「スッ」と入る参考になれたらと思って描きましたことご理解いただければ幸いです。

 

※今回の記事での「38万」というラインは専業主婦の在宅ワークによる「基礎控除」です。パートや会社勤めをしている方は、そちらの本業で「基礎控除」が消化されることをお忘れ無く。副業として在宅ワークをしている人はボーダーダインは20万円以上となりますのでご注意を。

 

関連記事