「許せない!」けど、離婚はまだ!
夫が他の女性と浮気したと知り、喜ぶ妻は滅多にいないでしょう。あっさり許せるという女性も、なかなかいないはずです。
ほとんどの妻は、まず「許せる」「許せない」で葛藤し、一番悩んでしまうのは「許したいけれど、許せない」「許したくないけれど、子供のことを考えたら許さねばならない」といった中間ゾーンかもしれませんね。
ここでピックアップするのは、「断固、許せない派(離婚希望)」の妻たち。
自分の気持ちだけではなく、子供のことも含め「即離婚はしない」という選択をご紹介します。女性たちの強い意志、ある意味合理的な考えは、何かの刺激になるかもしれませんよ。
浮気夫はATM!
「もう一緒に暮らすなんて気持ち悪くてできない!」。でも子供のことや今後の生活を考えると、すぐに離婚に踏み切るのは大変なものです。
そんな妻の選択の中には、一緒の家で暮らすものの、ただひたすらお金を運んでくる人という扱いで徹底して付き合う方法があります。外からは夫婦に見えても、主従関係のイメージ(主=妻・従=夫)ですね。
- 夫が自由に使えるお金は一銭も与えない
- 金銭的だけではなく、時間的にも、精神的にも、夫に自由はなし。
- 仕事以外で余った時間は家事留守番をさせる
✓Point!
Aあんたは
Tただの金ヅル!
M無理!無駄!無視!
ATM夫と暮らすルール?
一家の主からATM男に急降格した夫。即離婚はせずしばらく一緒に暮らすことを選ぶとなると、生活の細々した全てがこれまでと変わります。
家族構成や住環境により無数に出てくる問題ですが、経験者の声を拾ってみました。
■完全に割り切る人たちの場合
- 完全に「給与配達人」と割り切るので挨拶はちゃんとする。
- 夫から妻に話しかけることを禁止している。
- 生活に必要な会話は「打ち合わせ」なので、する。
- 仕事と健康を妨げない程度の、主婦としての最低限の家事はする。
- 帰る場所が同じ家というだけで、炊事洗濯は完全別派も。
- 可能な限り部屋は別。夜の営みなどもってのほか。
- 夫が欲しいものは何らかの特別労働をした対価として与える。
- 妻の都合により、子育ては参加させる。
- 夫の仕事の土日に、自分は働きに出るor旅行や外出をし、生活を逆に。
- 家庭内で自主的に孤立するよう命令する。仕事を理由に、家族に近づかせない。
- 細かい事は語りきれないのでとりあえず「奴隷」のように扱う。
■割り切るのに苦戦する人も……
割り切れない人には、子供への影響を含め辛い日々だという意見もありました。
- 口もきかず、目も合わせず、極力顔を見たくない。
- 家にいるのが苦痛でならない。
- 存在感だけでイライラし続けてしまう。
- 育児や子供への対応に父親が必要な場面でも、子供と接触させるのが汚らわしいと思ってしまう。
- 一緒にいることで自分に自信が持てず、心が病んでしまう。
許せない相手とひとつ屋根の下に住むのは苦であることは確か。でも、「子供がいる」「専業主婦である」「自分の収入だけでは子供を養えない」という妻は、即離婚ではなく、”割り切る努力”をしながら次の一手を考えるようです。
✓Point!
浮気夫は飼い殺す!?
でもそれが結末ではない…
「ずっと」ではなく「準備期間」
子供との関係も含め、完全に割り切れる人の中には「ある意味、楽でいい。自由だし!」なんて声もあるATM夫との同居生活。でもほとんどの人が、許せない相手との暮らしにはそう長く耐えられないといいます。
それは妻だけでなく夫も同じで、浮気した本人が悪いとは言え、夫の方もATM扱いを受け続けるのに耐えられなくなるようですよ。中には「結局、自分の収入がなければ生きていけないんだ」と足元を見始める旦那さんもいます。
そんな妻たちの目標は自ら選択肢が増やせるよう、動けるうちに行動すること。ATM夫と暮らしながらも水面下で進める離婚への準備をするのだそうです。
- 就職先を探す、もしくは働けるスキルを身につける
- 母子で生活するための居住について考える
- 自分1人になった時、子供の預かり先などの下調べや準備
- 通帳、印鑑、保険などの整理
- 日常生活の中で、自分のものと”それ以外”を随時分けるようにする
- 不倫相手からの慰謝料など、専門家に相談する
- 自分が優位に立つために、浮気の証拠はきちんと残しておく
- 夫の姑や会社など、利用できるものは利用する
- 自分と子供を養ってくれる次の男性との出会いも視野に入れる
✓Point!
「即離婚しない」のは、
夫ではなく自分のため。
最後に
浮気や夫婦の不仲の原因は人それぞれ。またその後の心境も、夫婦関係や性格、子供の有無によって千差万別です。
中には「とりあえずATMと思って生活しているうちに関係が修復されてしまった」なんて夫婦もいれば、「即離婚はしないと決めたものの、顔を見るだけで毎日吐きそう」という人もいます。
どのような選択でも「自分」が納得できるあり方にたどり着けるそれぞれの道を、みなさん探しているようです。