PMS(月経前症候群)とは?
最近ネットや病院の張り紙などでもよく目にする「PMS」。一体どんな症状なのでしょうか?
一言にPMSと言っても人や時期によって症状は様々です。例えば身体的にだけ不調が出る人もいれば、精神的にも症状が出る人もいます。
頭痛や生理痛が重い、眠れなくなる、無気力感、怒りっぽくなる、急に泣きたくなるなど、すべてを数えれば200種類以上も症状があると言われています。
なぜこれほど様々な症状が出るのか、その原因はハッキリとは解明されていませんが、排卵から月経までの期間に女性ホルモンの分泌の急激な変動によって引き起こされる、という説が有力のようです。
しかし、中には出産後にPMSの症状がひどくなる、もしくは妊娠前は全く無かったのに症状が出るようになった、という方もいます。
それにはどんな要因が考えられるのでしょうか?
育児中のママたちが悩まされるPMS
子どもは自分の思い通りにはならないと分かっていても、必要以上に怒ってしまい、さらにそんな自分に対して自己嫌悪に陥ってしまう…。
生理前にそういった感情の悪循環に陥ってしまうママたちは少なくありません。
その突然始まった、もしくはひどくなったかのように思えるPMSの一つの要因は、出産です。
子どもの出産には環境の変化とホルモンの変動が伴います。これは女性が経験する一番大きな環境の変化と言えるかもしれません。
しかしそれと同時に、一番大きな疲労やプレッシャーを感じる時期とも言えます。
PMSはストレスが原因で発症したり、悪化したりすることがあるので、人生における大仕事を果たしたママたちに症状が顕著にでてしまうのは不思議ではありません。
育児中にできるPMS対策や対処法はあるの?
時には家族の中で一人で戦っているように感じることもある育児中のママたち。
そんなママたちはどのようにPMSと向き合ってゆけば良いのでしょうか。
基本的にPMSは、生活をなるべくストレスフリーに改善することによって緩和できると言われています。
しかし、普段の生活からどうしてもストレスが溜まってしまうようならば、ストレス解消のためにできるだけ自分の時間を作ってみるのはいかがですか?
- 一緒に昼寝をする
- 軽い運動をする
- リラックス効果のあるお茶を飲んでみる
- 子どもを家族や一時保育に預けて、一人きりの時間を作ってみる
お子さんが小さいうちは目が離せず自由な時間もないかもしれませんが、その中でも何が自分にとっての「リラックス」なのかを、模索してみることが大切です。
また、生活習慣を変えることと同じように効果があるのは、誰かにストレスの原因や気持ちを話してみることです。
一人で悩みを抱えてしまう人ほど「話しても分かってくれる人はいない」と思い込んでしまっているかもしれません。
しかし自分が考える以上に、周りが理解を示してくれることは少なくありません。
自分のパートナー(配偶者)や、その他の家族に打ち明けてみるのはいかがですか。
異性であればなかかなか理解するのが難しいことがあるかもしれませんが、あなたが切実に少しずつでも話すなら、徐々に理解してくれることは大いに期待できます。
まとめ
あなたと同じ悩みを抱えるママたちはたくさんいます。
イライラしてしまうから、子どもや家族に当ってしまうから、と言って自分を責めないでください。
PMSである場合、自分の力で感情をコントロールすることは容易いことではないでしょう。もちろん、ここに書かれている方法がすべての人に効果が期待できるわけではありません。
しかし、だからこそ自分の症状と向き合い、真剣に考える必要があるとも言えます。体質や感情や考え方は十人十色です。
自分にあった対処法を見つけるまでぜひ努力してみてください。そうしたら少しでも気持ちが楽になってゆくかもしれません。
しかし耐え難いほど辛い場合は、迷わず婦人科に相談されることをおすすめします。
「気持ちの問題だから」と軽く考えないでください。医師により身体的にも精神的にもきちんとした治療法でPMSと向き合ってゆくことができますよ。