たけのこの下処理
たけのこは、掘った瞬間からどんどんアクが強くなっていきます。
たけのこが手に入ったら、出来るだけ早くアク抜きをするようにしましょう。
皮つきで行う場合
皮つきで下茹ですると時間や手間がかかりますが、皮に含まれている亜硫酸塩がたけのこの繊維を柔らかくしてくれたり、生では剥きにくい皮が剥きやすくなったりするので、時間がある方はぜひ皮つきのまま茹でてみてください。
また、基本はたけのこのアクを吸収してくれる米ぬかを加えて下茹でを行いますが、米ぬかがない場合は、米のとぎ汁や重曹(ベーキングパウダーでもOK)で代用可能です。
【用意するもの】
- たけのこ:1本
- 唐辛子:1本
- 米ぬか:1/2カップ
(重曹を使用する場合は、重曹を小さじ1~2)
【手順】
①たけのこの土を水で洗って落とす。
②たけのこの先端を身を切らないように少し切り落とす。
③切り口から縦に切り込みを1~2本、浅く入れる(身まで達しないようにする)
④鍋にたけのこと米ぬか、唐辛子を入れ、たけのこが浸かりきるまで水を加える。
⑤お湯が沸くまで強火で加熱。
⑥お湯が沸いたら落し蓋をして、吹きこぼれず、小さく沸いた状態が保たれるように火加減を調整し、たけのこを茹でていく(たけのこ1本で、1時間~1時間半程度が目安です)
⑦途中水が少なくなったら、水を足す。
⑧たけのこの根本が、菜箸が刺さるくらい柔らかくなったら火を止める。
⑨ゆで汁を捨てず、落し蓋をした状態で冷ます。
皮を剥いて行う場合
皮を剥いて行えば、茹で時間が短縮出来ます。目安は30分~40分です。
特に、掘りたてのたけのこは柔らかいので、皮なしでアク抜きしても、柔らかく食べられるはずです。
用意するものは、皮つきでアク抜きする場合と同じ。アク抜きの方法は、皮を剥いてからは手順④以降と同じです。
たけのこレシピ
たけのこは下処理さえ終わっていれば、煮物でも揚げ物でも炒め物でも、簡単に仕上がります。
たけのこごはん
一番シンプルなたけのこのみを使った、炊き込みご飯です。
市販のめんつゆを使っているので、とても簡単ですよ。
【材料】
- 米:2合
- めんつゆ(3倍濃縮):50cc
- たけのこ(大):1/2個
【作り方】
①米と研いで、30分以上水につけておきます。(急いでいる方は省いても問題ないですが、浸水させるとふっくら仕上がります)
②たけのこを切ります。
穂先:縦半分に切って、繊維に沿って5mm幅にスライス。
根本:繊維を切るように、5mm幅のいちょう切り。
※切り方はお好みで変えても大丈夫です。小さいお子様がいるご家庭等では、みじん切りでも構いません。
③炊飯器に、米とめんつゆを入れ、炊飯器の目盛りまで水を注ぎます。
④ざっくりと混ぜて、たけのこを上に乗せます。
⑤炊飯器でいつも通り炊きます。
⑥炊き上がったら、全体を混ぜ合わせて出来上がりです。
⑦あれば木の芽を散らすと、色味と香りがよくなりますよ。
たけのこハンバーグ
たけのこを加えることによって、食感が楽しいハンバーグになります。
和風の味付けでもいいですし、洋風でも合いますよ。
【材料(4つ分)】
- 合いびき肉:300g
- 玉ねぎ(中):1/2玉
- たけのこ:80~100g
- 卵:1個
- パン粉:大さじ2
- 牛乳:大さじ2
- 塩・胡椒:少々
- ナツメグ:少々
- 白ワイン(料理酒でもOK):大さじ2
- ☆バター:10g
- ☆赤ワイン:1/2カップ
- ☆ケチャップ:大さじ1.5
- ☆砂糖:小さじ2
- ☆醤油:小さじ1
【作り方】
①各材料を以下のように下ごしらえをします。
・玉ねぎ:みじん切り
・たけのこ:大き目のみじん切り(小さめのさいの目切り)
・パン粉:牛乳に浸して、ふやかしておきます。
②少量の油で炒め、冷ましておきます。
③ボウルにひき肉と塩、胡椒、ナツメグを入れ、粘りが出るまで混ぜます。
④3に卵、パン粉、たけのこを入れて、まとまるまで混ぜます。
⑤肉だねを4等分して、俵型に成形し、真ん中を少し凹まします。
⑥フライパンに薄く油を敷き、成形したハンバーグを並べます。
⑦火をつけて、中火で熱していきます。
⑧片面に焼き色が付いたら、ひっくり返します。
⑨白ワインを回しいれて、フライパンに蓋をし、蒸し焼きにします。
※この時の火力は、弱火です。
⑩もう片面にも焼き色が付き、透明な肉汁が出てきたら、ハンバーグをお皿に移します。
⑪10のフライパンは洗わず、☆の材料を入れて煮詰め、ソースを作ります。
⑫塩胡椒で味を整え、ハンバーグにかけて出来上がりです。
若竹煮
たけのこ料理の定番、若竹煮。
たけのことわかめで春の香りを感じてください!
【材料(4つ分)】
- たけのこ:1本
- わかめ(生):50g
- ★水:300cc
- ★だしの素:小さじ1.5
- ★酒:大さじ4
- ☆しょうゆ:大さじ1/2
- ☆みりん:大さじ1
- ☆砂糖:小さじ1
- ☆塩:小さじ1/2
【作り方】
①アク抜きしたたけのことわかめを、食べやすい大きさに切ります。
②鍋にたけのこと★の材料を入れて中火~強火にかけます。
③鍋が沸いたら弱火にして、☆の材料を加えます。
④25~30分ほど煮て、わかめを加えます。
⑤わかめのシャキシャキ感を楽しみたい方は1分程、味を染み込ませたい方は4~5分煮ます。
⑥器に盛って出来上がりです。あれば木の芽を添えてください。
たけのこの保存方法
たけのこは美味しいですが、人数の少ないご家庭や一度にたくさん手に入ったとき等、なかなか食べきれないこともありますよね。
そこで、たけのこの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
- あく抜きして冷ましたたけのこの皮をむきます。
- 皮を剥いたたけのこと、あく抜きの際のゆで汁を保存容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
- 保存期間は4~5日間です。
冷凍保存
- あく抜きして冷ましたたけのこの皮をむきます。
- 食べやすい大きさに切ります。
- ジッパー付き保存袋にたけのことお砂糖(たけのこ1本に対して、大さじ1~2)を入れて。全体を馴染ませます。
- 出来るだけ袋内の空気を抜き、真空に近い状態で保存袋の口を閉じ、冷凍庫で保存します。
※ボウルに水を張り、その中に袋を漬けながら口を閉じると上手に空気が抜けます。 - 1か月を目安に食べきると美味しいです。
旬の時期に美味しいたけのこを食べてみて♪
たけのこについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
たけのこはアク抜きが少し面倒ですが、アク抜きさえしてしまえば、旬の美味しい料理が食べられます。
ぜひ、美味しいこの時期にたけのこを食べて、春を感じてみてください!