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セルフメディケーション税制とは?仕組みや医療費控除との違いを解説!

Mio Mio | 2018年05月24日

セルフメディケーション税制というワードをご存知ですか?確定申告の時期に話題になりましたね。「セルフメディケーション税制」は、国が定めた税制度です。難しく感じるかもしれませんが、実はそんなに難しい制度ではありません!市販薬(スイッチOTC医薬品)の購入額に応じて確定申告をすれば、還付金が返ってくる場合もありますよ。今回は、仕組みや医療費控除との違いなどについて解説します!

セルフメディケーション税制とは

 

セルフメディケーション税制とは、医療費控除の特例です。

2017年1月1日から2021年12月31日までの間に、「スイッチOTC医薬品」に分類される医薬品を購入した際に、その購入費用に応じて所得控除を受けることができるという制度です。

 

セルフメディケーションは「自主服薬」と訳され、WHO(世界保健機関)では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義されています。

 

≪対象となる人は?≫

厚生労働省によりますと、「健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人」がセルフメディケーション税制を適用することが出来ます。

難しい言い方ですが、具体的にどんな取り組みをしている人が対象になるかというと、その年に、以下に挙げるような取り組みを1つでも行っている人です。

 

  • インフルエンザの予防接種を受けた人
  • 市町村のがん検診を受診した人
  • 会社の定期健康診断を受診した人
  • 特定健康診査を受診した人
  • 人間ドック等の健康診査を受診した人

 

領収書や結果通知表を確定申告の際に提出し、証明します。

注意していただきたいのは、申請者がこれらの取り組みを行っている必要があります。

例えば、Aさんが申請者の場合、Aさんの奥様やお子さんが予防接種を受けていても、Aさん自身が何も取り組みをされていない場合は、セルフメディケーション税制は適用できません。

 

≪控除額はどのように計算されるの?≫

1年の間に、「スイッチOTC医薬品」の購入金額の合計が、1万2千円を超えた場合、その超える部分の金額が総所得金額等から控除されます。

控除の上限金額は8万8千円です。

また、所得税と住民税も減税されます。

 

「スイッチOTC医薬品」の購入金額の合計とは、個人の合計金額ではなく、生計を共にする家族や親族全員分の「スイッチOTC医薬品」の購入金額の合計です。

ただし、セルフメディケーション税制による控除を受ける場合は、この後に説明する現行の医療費控除の適用を受けることが出来ないので(併用不可)、どちらを適用させるか、考える必要があります。

 

※あくまでも目安です。その他の所得控除額によっても減税額は変動するのでご注意ください。

 

≪スイッチOTC医薬品とは?≫

また、「スイッチOTC医薬品」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は、最近では市販薬のパッケージに記載されていたり、レシートに記載されていたりしますよ。

 

 

 

対象となる医薬品の例としては、風邪薬や胃腸薬、鼻炎用内服薬、肩こり・腰痛・関節痛の湿布薬などですが、税制対象品目一覧は、厚生労働省のホームページに掲示されています。

【厚生労働省セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について】

 

≪何のための税制?≫

どうして、このような特例が出来たのでしょうか?

厚生労働省によりますと、「国民のセルフメディケーションの推進」のためなんだそうです。

セルフメディケーションをそれぞれが行えば、個人レベルでの健康管理や疾病予防につながり、さらに、医療費の適正化にもつながると考えられています。

仕事が忙しく、なかなか病院に行って治療できない人にとっても、嬉しい税制ですよね。

うまくいけば、病院の混雑の改善にもつながるのではないでしょうか?

 

 

医療費控除とは

一方医療費控除とは、一年の間に支払った医療費の合計が一定額を超えるとき、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができる、という制度です。

 

セルフメディケーション税制と同様、所得税と住民税も減税されます。
また医療費は、生計を共にする家族や親族のために支払った医療費の合計金額で計算します。

 

≪医療費控除の対象となる金額の計算方法は?≫

具体的な計算方法は以下の通りです。

 

  • その年の総所得金額等が200万円以上の人

(実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額)- 10万円

  • その年の総所得金額等が200万円未満の人

(実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額)- 総所得金額等の5%の金額

 

※あくまでも目安です。その他の所得控除額によっても減税額は変動するのでご注意ください。

 

≪対象となる医療費は?≫

対象となる医療費は、健康保険の対象外の治療も含まれている場合もありますし、通院のための交通費も含まれます。

私は、保険対象外となる不妊治療を行っていたので、その期間の医療費は控除の対象でした。

かなり費用がかかったので、控除が適用されて助かりました!

 

 

セルフメディケーション税制と医療費控除、どちらがお得?

 

セルフメディケーション税制についての説明でも述べましたが、セルフメディケーション税制と医療費控除の両方を適用することは出来ません。

そのため、支払った医療費の合計金額と医薬品の購入費用の合計金額によって、どちらを適用させるかを考える必要があります。

場合分けしてみました。

ただし、以下のように言葉を略します。

 

  • スイッチOTC医薬品の購入金額=(医薬品購入額)
  • 保険金などで補填される金額を引いた医療費=(医療費)

 

A.(医薬品購入額)が1万2千円未満かつ(医療費)が10万円未満の場合
どちらも適用されない

B.(医薬品購入額)が1万2千円未満かつ(医療費)が10万円以上の場合
医療費控除を適用

C.(医薬品購入額)が1万2千円以上かつ(医療費)が10万円未満の場合
セルフメディケーション税制を適用

D.(医薬品購入額)が10万円以上かつ(医療費)が18万8千円未満の場合
セルフメディケーション税制を適用

E.(医薬品購入額)が1万2千円以上10万円以下かつ(医療費)が10万円以上の場合

     E1.(医療費)から(医薬品購入額)を引いた金額が8万8千円
どちらでもOK
     E2.(医療費)から(医薬品購入額)を引いた金額が8万8千円未満
セルフメディケーション税制を適用
     E3.(医療費)から(医薬品購入額)を引いた金額が8万8千円より大きい
医療費控除を適用

F.(医療費)が18万8千円より大きい場合
医療費控除を適用

 

 

 

まとめ

 

知っておいて損はない、セルフメディケーション税制医療費控除!

確定申告時にどちらを適用させるか、計算方法は少し複雑な部分がありますが、出来るだけお得になるように申請してくださいね!

 

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