愛されない自分に……
結婚しても、「愛されていないのでは」と感じてしまう女性って、いるもの。夫婦の環境か、家庭の状況か、過去に負った恋愛の古傷のせいなのか……。自分嫌い特有の思考回路かはそれぞれだけど、自信がもてず、心に苦しみを抱えている人がいるの。
でも、我が子は母を100%愛してくれる絶対的な存在。よく「親は子供に無償の愛を……」なんて言葉があるけれど、実際は逆って説がある。「見返りを求めない」とか、「いつも味方」とか、そんな条件すら超越する愛を、子供は母親にぶつけてくれているの。
生まれたての目も見えぬ我が子は、無条件で母を求め、全力で必要とする。生粋の「愛」が、そこにある気がしない?
愛されている実感は、
自分を好きにする。
世界一必要とされていると、
他者評価を気にしなくなる。
素直に喜べない自分に……
自分嫌いの原因は、自己評価の低さもその一つよね。だから、人に褒められても、ネガティブな心理が働いてしまうことがあるみたい。
- 褒め言葉の理由には、なにか罠があるんじゃない?
- 良いこと言って、腹の中ではそう思ってないはず。
- 好意を信じらず一度は疑うので、ストレスを抱える。
- 性格を褒められると、見た目が悪いと思い込む。
- 見た目を褒められると、中身をけなされると思い込む。
どうにもこうにも、感情が陰に陰に入り込んでしまう。そんな考え方に苦しんできた人、いるはずよね?
でも不思議な物で、自分嫌いでも、我が子が褒められると素直に喜べるのよ。それは、純真無垢な赤ちゃんにお世辞言っても仕方が無いと計算できるからなのか、自分自身が我が子を可愛いと思っているから信じられるのか、明確な理由はわからないけど……。
自分に自信が持てなくても、我が子への褒め言葉は素直に喜べてしまうもの。特に女性は、男性よりも我が子を「分身」と感じやすいから、それがポジティブに働くこともある。
我が子への褒め言葉が、
自分自身にリンクする。
素直に喜べるから、
自分が好きになる。
言いたいことが言えなくて……
自分に自信がないと、周りの人たちに言いたいことが言えないものよ。また他人からの評価が気になって、相手に対して本心をセーブしてしまうこともあるはずね。
言いたいことが言えないと、ストレスを抱えるし、言ったら言ったで自己嫌悪。そんな性格がさらに自分を追い詰める可能性も大。まさに悪循環なわけよ。
でも、我が子には自分を飾ることなく、本気の言葉を捧げることができるの。遠慮して話を合わせることもなく、自然の自分を表現できるの。
それは「愛してるよ」のプラスの言葉も、躾としての教えの言葉も。素直な心を口に表現できることは自信につながるし、人として潤うものよ。
自分の本心を知られるのが怖い……。
心を解放し、
不安が要らない日々の中で、
自分を好きになっていく。
最後に、これだけは……。
我が子の存在が「自分嫌い」にプラスに働くことは、間違いなしだわね。
でも、それは「自分を好きになる方法」としては不適切な、あくまでも「母親」本意での考え方。それが子供にとってどう影響するかはまた別の話なわけよ。
自分嫌いの母親次第では、今で言う「毒親」と呼ばれるようになってしまう危険性があるでしょうしね。
理想は、そのまま自分のことが好きになっていけること。そして自分嫌いを克服させてくれた我が子に、無償の愛をお返しすること。我が子を決して、「自分嫌い」に育ててしまわぬようにしてあげてね。
子を愛し、子に愛され、母子ともに自己肯定力の高い人生を歩めることを目標に……。
我が子の存在は確かに
自分を好きにしてくれる。
でも本来、与えられる側ではない。
それだけは、忘れずに。