ムダ毛処理の常識はいつから?
ボサボサ毛が生えているスネと、ムダ毛処理済を比較すると、後者の方が脚がきれいにみえるのは確かよ。でも、そもそも毛を処理する文化がなければ、こんな苦労はしなかったのに。
調べてみると……
えぇ~!?そんな昔から!!
紀元前3000年~4000年の頃には、地中海地方や古代オリエントにて、脱毛剤の記録があったそう。紀元前30年~40年になると、かの有名なクレオパトラも除毛していたとか。理由は、衛生面や宗教的な判断、戦において不利にならぬようになどいろいろあるけど、最終的には美意識として定着したみたい。
そして、ローマの詩人、プブリウス・オウィディウス・ナソから出た言葉にもルーツを感じる。エロティシズム溢れる恋愛詩を多く残したオウィディウスは、女性は殿方の心を射止めるために、ムダ毛を処理し身だしなみを整えるべきと解釈される言葉を残しているとか。
お前のせいかっ(笑)!
(つい、ツッコミ入れたくなっちゃうわ…)
でも、1600年代の日本「江戸時代」に見る浮世絵には、女性の脇毛はバッチリ描かれているの。ムダ毛処理文化としては日本は後進国だったってわけね。脇の処理が一般化してきたのは戦後、アメリカの文化が取り入れられるようになってから。
「ノースリーブ」が流行した昭和40年代ですら、まだ脇毛を処理する派としない派に分れていたようよ。
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「ムダ毛称賛」の時期は
なかったってこと……?
「ムダ毛=女性の罪」という認識って、どう?
ムダ毛処理をすることが当然という文化に生きていると、脇毛やスネ毛が生えている女の人は、嫌悪感を抱かれやすい。男性からは「100年の恋も冷める」とか「萎える」、「不潔っぽい」などの声が聞こえ、女性からは「クスクスッ」という蔑むような笑いが……。
まぁね、わかるわよ。
ムダ毛見たら、一瞬「わおぉ……」ってなる。
でも一般的な感覚から外れているだけで、日本の感覚では、決して罪じゃない。見る人によって「美しいとは思えない」というだけで、善か悪かと聞かれたら、悪と言い切る材料は何なんだろうと疑問に思う。
個人の感性で「ムダ毛は醜い」と感じるのは自由だけど、過剰な拒絶を感じない人にとってはやや迷惑みたい。「ムダ毛処理の常識」って言葉に、納得いかない人もちらほらいるようよ。
- 人間にとって必要だから生えているものの、なにが悪なの?
- 保護する意味があるから、生えているだけよね?
- 衛生面というけれど、剃ると肌が痛くなるし、汗疹もできやすい…
- 実はフェロモンが出てるらしい!?
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少数派だけど、
脇毛肯定派もいる!
脇毛美女たち♡
時代は流れ、近年では「剃らない選択」をする女性たちが名乗りを上げるようになった。
■ローデス・レオン(マドンナの娘)
ニューヨークコレクションにてジプシースポーツのランウェイを、ムダ毛を剃らない脚で登場。
■アルヴィダ・バイストロム(モデル)
アディダスのキャンペーンにて、ムダ毛未処理の脚を披露。
■パリス・ジャクソン(マイケルジャクソンの娘)
自身のInstagramをはじめレッドカーペットでも脇毛のある自分を恥じることなく見せる。
ただし今から20年ほど前は、まだ現代ほど「剃らない選択」は定着していなかった様子。1999年映画「ノッティングヒルの恋人」のプレミアに登場したジュリア・ロバーツが脇毛をあらわにすると、多くの非難が浴びせられたそうよ。
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未処理ブームに乗るなら
“今”がチャンスかも!?
“色っぽさ”が鍵となりそう
ムダ毛未処理を肯定している人は、数こそ少ないけど、日本でもいるの。でも、海外のセレブにしろ、国内の一般人にしろ、「めんどうだから生やしっぱなし」というのはちょっと違う。
みんなそれぞれ、ポリシーがあって、剃らない選択をしているのよね。
- 「脇毛はセクシーだと思うから」。
- 「身体の一部だから、これも私」。
- 「体毛も含めて愛してくれる人がいればいい」。
ブレない信念で堂々と体毛を披露することが、「女性の魅力」「色気」を感じさせるのかもしれない。あとは、もともともっているルックスの美しさも鍵となりそう……。
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主婦が未処理にしたら
非難されるしかないの?
最後に
一般の主婦が「めんどうくさい」という理由でムダ毛処理を怠るのは、なかなか勇気がいる現状。だって脇毛を堂々と披露し、それが不思議にセクシーに見えてくるセレブたちは、みな「美女枠」の女性たちばかりだからね。
でも、セレブたちが巻き起こすブームメントは、世間の常識として降りてくる傾向にある。最初は一般人がやると「うっ…!?」と躊躇するようなことも、時間をかけて定着したことがいくつもあるかと思うの。
それが「ムダ毛未処理」「剃らない選択」で適応するかどうかは微妙だけど、もし「女のムダ毛がセクシー♡」な時代が来たら、ズボラ主婦軍は大歓迎なのではと思う。
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ムダ毛のセクシー時代が来るまで
除毛・脱毛、頑張りますか……。