共感する
過去に同じような経験があったり、状況を想像して似た感情になれる時は、聞き手側に「共感」が生まれるわよね。
でも、心の中から言葉に変換するのは一旦stop!
一度、逆の立場(愚痴を言われている相手の境遇)も想像してみるといいわ。残念だけど、「ママ友」は「友達」とは違うカテゴリの付き合いだから、たったひと言の共感が巡り巡って、自分の本心とはひん曲がって広まってしまうことがあるの。
- 「あの人(あなた)と一緒に話していたんだけどね…(愚痴の内容)」。
- 「あの人(あなた)もおかしいって意見していたわ」。
- 「あの人(あなた)が××の悪口言っていたのよ…」。
そんな感じで、ただ聞いていただけのつもりが、愚痴を言った当事者にされてしまう可能性も大。でも、愚痴を言ってきたママ友を信用でき、内容も100%共感できるなら、それは素直に共感しても良いはず。
自分の言った言葉に責任をもち、ブレない態度と覚悟があるなら、万一、火の粉がふりかかっても落ち込まないはずだから。
共感しない
ママ友の愚痴内容に、理解してあげたいけれど、共感まではできないという経験、ない?
ここでいう「共感しない」には2種類あって、1つは「同調しないだけ」で、もう一つは「反論する」。関係性にもよるけれど、愚痴を言いたいママ友にとって、反論が欲しい人は少数派だから、安全な選択肢は「同調しない」ことかも。
【同調しない】
具体的な内容には触れず、愚痴を言っている相手の心に寄り添うような言葉が良さそう。「そうだね」は簡単で使いやすい言葉でも、これは「同調」と判断されがち。共感できない内容の場合は避けるのが賢明かも。
- そんなことがあったんだね……。
- 大変だったんだね……。
- 頑張ったんだね……。
- うん、うん、うん、(聞き続ける)……。
【反論する】
時には、違和感や嫌悪感のある「愚痴」も中にはあるはず。でも、仲違いの覚悟をもてない限り、ママ友への反論は賢い選択とはいえないかも。
ただし、「共感」を少し交えての質問なら、伝わる人には伝わることもあるみたいよ。
- 「忘れっぽいのは少し困るよね、でもあの状況は忙しすぎたのかな?」。
- 「不注意で危ない場面をたまに見るよね、でも故意ではなさそうかも?」。
- 「誤解されやすい言葉遣いだよね、でもわりと人望厚い人だよね?」。
あなたが反論することによって、何かが好転することもあれば、事が荒立つこともある。でもそれは全て「人間関係」に左右されるはずなの。何事も最終的には「相手との距離感」なのかもしれないけれど……。
内容や相手によりけり
愚痴っている人との距離感や話の内容で、「共感する」「共感しない」を判断することもあるわ。
【共感しやすい】
例えば、愚痴りたい人とアナタが完全な仲間となる内容であれば、共感しても問題は少ないはず。
- 夫の愚痴:「妻目線」という立場で共感しやすい。
- 舅姑の愚痴:「嫁目線」という同じ立場だから共感しやすい。
- 職場の話:自分とは無関係なフィールドであれば、話しやすい。
- 先生関連:「保護者」という同じ立場だから共感しやすい。
【共感しにくい】
- 共通のママ友の愚痴:正直、困ってしまう。最悪板挟み状態に……。
- 子供の友達の愚痴:判断と反応に困るし、我が子にも聞かせたくない。
長い間、ママ友として付き合っていれば、愚痴のひとつやふたつ、聞くこともあれば言うこともあるかもしれない。でも、関係性が変わると、以前は同調できたことが、理解すらできなくなるもの。その辺が響かない愚痴の内容なら、気兼ねなく聞けるんだけどね。
最後に
「ねぇ、聞いてよ……」と、アナタに愚痴を言いたい「ママ友」は何を求めていると思う?
- 1.ただ聞いてもらいたい。
- 2.精神的に、味方(共感者)になってもらいたい。
- 3.何かの救いを求めている。
- 4.共感を得て自分が正常であることを確認したい。
- 5.アナタの価値観を知り、仲間か否か判断したい。
- 6.不評を吹聴して回り、誰かを陥れるため。
- 7.アドバイスをもらいたい。
ほとんどの人が「1」で、あとは「2」とか「3」、いても「4」くらいかしら。もし「5・6」の可能性を少しでも感じたら、それは危険なママ友。そして、「7」の中でもよこしまな気持ちの一切ない人なら、今後、もしかしたら純粋なお付き合いができる相手かもしれないわ。