「痛い」時点で、もう病んでる
「生理は病気じゃない」。うん、確かに「生理」という病名はないわよね。「病気」の定義を調べて比較してみても、生命維持機能の阻害や変化でもなければ感染系でもない。
でも、苦痛や不快感を伴い、日常生活を否めない状態という点は、大いにあたいする。だって、お腹が痛いでしょ?腰も痛くて立っているのが辛いでしょ?頭痛や悪寒もあったりするでしょ?しかも心も不安定になり、イライラしたり情緒不安定になったり。
病名こそ「生理」とつかないものの、症状はもう病気と名乗ってもいいようなものばかりだと思うのよ。
「生理は病気じゃない」
かもしれないけれど、
病気レベルの症状はある!
出血しているのだから、ただ事じゃない
女の人が生理中に出血する量、男の人は知ってるのかしら?標準で80g、多い人だと140gも出血するようよ。
g(グラム)だとよくわかりにくい?
そしたら、水は1g=1ccらしくて、血液は水よりちょっとだけ重いみたいなの。だから、84cc~148ccくらいになる計算ね。
「オロナミンC」1本分は出血しているってことでしょ?
「そんなものか~」と思う男の人がいたら、想像してもらいたいの。もし、自分が転んだ時、オロナミンC1本分の血液が傷口からドバッと出たら、どう感じるかを。
男性は生理の出血をまともに見る機会がないから、実感がわかないのかもしれないけど、あの出血の感じ、女だって慣れるまでは嫌なものなのよ。
「生理=出血の事実」を
もっとわかってもらいたい!
アソコから出血って、驚愕じゃない??
そもそも、アソコから血が出てくること自体「アンビリーバボー!」だと思うの。体の構造や目的が理解されているから、みんな平然としているけれど、文明も医学も科学も未発達で、無知な状態だったら「生理」って驚愕な症状なはずよ。
だって、体内から血が出てくるのよ?
出血=ケガのイメージでしょ??
しかも腹痛や腰痛もともなうし、心も身体もどこかいつもと違う感じ。予備知識も全くなく成長したら「私、病気かも!!」って思うレベルよね。
そうよ!生理中の変化って、
「病気!?」って焦るレベルなのよ!
「生理は病気じゃない」と言われたことある?
今はそこまで使われない言葉かもしれないけれど、セクハラやパワハラという言葉がなかった時代は、けっこう言われたことある人、いるんじゃないかな?
- 仕事中、機敏に動けない時に言われた。
- バイトを休む理由にならないと言われた。
- 部活でいつものプレーができない時に言われた。
- 体育を見学する理由にならないと言われた。
- 料理をちょっと手抜きした時に言われた。
- 夫から突然、外出の誘い。断ったらなじられた。
そうよ、確かに生理は病気として認められていないわよ。でも、男性がもし一回でも生理を体感できるとしたら、「毎月こんな思いをするなんて、嫌だ」と、多分思うはずよ。
とにかくこの言葉って、
腹立たしくてならないわよね?
本来は守るための言葉だったのかも……
「生理は病気じゃない」っていう言葉を聞くと、つい攻撃された気持ちになりがち。甘えているだけと言われている気がするから、当然「なんだとー!?」と反論したくなるものよ。
“甘えるな”“欠席の理由にならない”という意味で使われることが多い世の中だけど、もしかしたら本来は、女性に安心感を与えるための言葉だったのかとも取れる。
「生理は病気じゃない」から甘えるな→×
「生理は病気じゃない」から大丈夫だよ→◎
大人が、女の子たちに体の仕組みを教える中で、出血や痛みに対する不安を緩和するために言った言葉だったのかと考えると、素直に聞けるから不思議よね。
でも、本来は女性を安心させるための表現だったとしても、多分そうではない使い方を多々されてきた結果なのもしれない。「生理は病気じゃない」という言葉に嫌悪感を抱くのは、「甘えるな」と言われてきた女性が多いからなんだと思う。
今も今後も、世の男性はもっと
生理中の女性を労るべき!