「外食」の場所は?
ひと言に「外食」と言っても、フードコートからオシャレなカフェまで様々な雰囲気のお店があるわよね。
同じ赤ちゃんの泣き声だったとしても、泣く場所によって世間の反応は変わるようよ。
【フードコート】
わりと「許せる派」が多かったのが、「フードコート」。そもそもザワザワした雰囲気のため、屋内の広場といったイメージだからかもしれないわ。サービスをお金で買う「レストラン」とはまた違う点も、「しかたない」と思われる理由のようよ。
【ファミリーレストラン】
泣き声を「うるさい」と思う思わないは別として、ファミリーレストランへの赤ちゃん連れに関しては、寛大な意見が多いようよ。「そもそも家族連れ歓迎の場所だからね……」というのが、防波堤となっているのかも。
【居酒屋】
ガヤガヤと騒がしいイメージのある「居酒屋」。でもフードコートとは違い、これは赤ちゃんの泣き声を許せない派が大多数よ。「居酒屋は大人の場所。赤ちゃん連れで来ることが非常識」との意見が目立つわ。
【料理やサービスの単価があがると……】
オシャレなカフェやレストランでは、子供の泣き声を良く思わないお客さんが多いようね。食事やメニューだけでなく、そこで流れる時間やサービスを楽しみに訪れる人が多いからかもしれないわ。
保護者の対応にも意見は左右される
赤ちゃんの泣き声に寛容な人であっても、その保護者の対応によって「許せる」気持ちが「許せない」に変わってしまうことがあるみたい。
子連れOKの「ファミリーレストラン」という場所で、さらに赤ちゃんが泣くのはしかたがないと考える人でも、次のような保護者に対しては嫌悪感を抱くという声が。
- 保護者が赤ちゃんをあやしもせず、スマホをいじっている
- 泣き声を無視して、夫婦や連れの大人とのお喋りに夢中
- 泣くのが当たり前のように、平然としている
また、保護者と子供の人数バランスによっても、視線はかわるみたいよ。
- 「夫婦で一緒に来ているなら、手分けをして片方が外に連れ出せばいいのに……」。
- 「お母さん1人で赤ちゃんと幼児を連れているのは大変そう。上の子だけ食事を済ませてすぐ出る姿に、手を貸したくなった」
赤ちゃんならOK?幼児はNG?
ここまでは「赤ちゃん」を対象に話を進めてきたけれど、泣いたり騒いだり、じっとしていられないのは幼児期にもあてはまるもの。
1歳~3歳までは落ち着きもなく、「魔の2歳児」との呼び名があるように、反抗もなかなかの時期よね。でも、年齢があがると世間の許容範囲は狭くなるらしい。
幼児といっても、幼稚園就園となる概ね3歳以降になると、世間の視線は冷ややかになる傾向が……。
- 大きな声をあげる
- テーブルにおもちゃを広げ、音を立てて遊ぶ
- 店内を歩き回る
- 椅子の上に立つ
赤ちゃんは「泣き声」だけでも、幼児になると動き回ったり物を投げたりと、激しくなる。「赤ちゃんはしかたがないね」とおおらかな気持ちで見てもらえても、幼児は許せない派が増えるようよ。
許せる人と、許せない人
同じ場所で同じシチュエーションでも、赤ちゃんの泣き声を許せる人と許せない人がいる。いろいろな人がいるから当然だけど、その大まかな傾向を調べてみたわ。
【許せる派の人】
- 赤ちゃんの泣き声そのものが大丈夫
- 自分が親として、赤ちゃんの泣き声に苦労してきた人
- 自分も泣かせっぱなしだったから、他人にも甘い
- 今、自分の娘や息子が育児に苦労している人
- 孫の世話に追われて気持ちがわかる人
【許せない派の人】
- 自分は赤ちゃんの泣き声を懸念して、外食を自粛してきた人
- 経験上、泣いた時は一旦店を出るなどの対応をしてきた人
- 子育てに関わりの少なかった人
- 子供が好きではない
「許せる」から偉いというわけでもなく、「許せない」から冷たい人というわけでもないのよね。
ママたちの正解って・・・??
食事中に、他人の赤ちゃんの泣き声がずっと響いていたら、多くの人が嬉しく思わないわ。それは、赤ちゃんが泣くのが仕方が無いと同じくらい、仕方が無いこと。
でも、愉快・不愉快と、許せる・許せないは、また別の話。「子連れ歓迎・OK」の場面では「許せる」と思う人がいるのだから。
ただ「子連れOK」のお店でも、保護者の対応が周囲の反応に影響することは承知しておくべきかもね。
そして、「泣くのが仕事=赤ちゃん」から少し大きくなると、一気にマナー違反や躾について指摘されやすくなることもお忘れなく。我が子だといつまでも赤ちゃんのように感じるけれど、乳児か幼児かを、一度客観的に見てみるとよいかも。
ファミレスも「子連れ専用店」があればいいのに
あちらこちらにある「ファミレス」。でも、手頃な値段や入りやすい条件は、あらゆる客層がいるものよね。
- ランチタイムは主婦同士
- 試験勉強をする学生や高校生カップル
- お酒を飲みがてら食事に来た男性客
- 長居デートに使うカップル
- 集会の場として使う若者たち
- 家族連れ
「赤ちゃんの泣き声」と相性の合わない人って、たくさんいそう。全国に展開している大型チェーンのファミレスで、地域にひとつくらい、乳幼児連れ対象の「子連れ専用店」があっても良い気がしない?
だって「子連れ専用」のレストランだと、結局会員制だったり、お料理の値段が高かったり、サービス料や施設利用料がかかった経験がある。一般的に普及しているファミレスで「子連れ専用店舗」があったら、子育て真っ盛りのママたちは、救われるんじゃないかしら。
- 大人メニューはそのままに
- キッズメニューは豊富に
- パパ用にボリュームメニューを特別に新設
- 店外(屋内・通路で移動可能)に喫煙ブースを設置
- 価格はファミレス価格
- キッズスペース完備
- 赤ちゃんが泣いてもお互い様の掲示
- 我が子の泣き声がどうしても気になる人のため「非難ブース」
- 基本の間取りが半個室。座敷席もあり。
- 子供や店内を見守る「コンシェルジュ」がいる
気遣うことが少なくなるので、疲れないのでは!?子連れが入りやすく、子供の声が気になる人は来店しない。棲み分けができそうな予感……。
ただ、「子連れ専用店」を作ってしまったばかりに、通常店に家族連れが行きにくくなるようだと困るので、そのフォロー体勢が整えばと、勝手に思うばかりよ。
最後に
小さい子供をもつ母親は、自宅での食事もままならない。たまの外食も気を遣ってばかりで、味なんてわからない。
おそらく窮屈に生活している人、多いはずよ。「外食に行ってまで変な汗をかきたくない……」なんて思いも、ママ同士なら、ものすごくわかる。でも、わからない人には理解できないし、ヒンシュクを買うことも想像つく。
家族連れ推奨の「ファミレス」といえども、公共の場。やはり最低限のマナーや歩み寄りは、必要よね。だからこそ、誠意をあるママの気持ちに、世の中(夫!?)も歩み寄ってもらいものだわね。