人気者タイプ!「なんでもできる子」
幼稚園や保育園の生活の中では、いろいろなことを学ぶものよね。歌や工作、運動にお勉強系……。1人1人、得手不得手があるけれど、たまーにいるのよね。何をやらせても出来ちゃう子が!!
オールマイティーな子は、基本的に頭の回転が早いので、ユーモアに溢れていたり、新しい遊びを提案できたり……。気づけばいつも回りに友達がいて、リーダーシップをとることも多くなるのよね。その結果、人気者という感じになるのかしらね?
××君・××ちゃんと「遊びたい」の末に
幼稚園や保育園の頃は、小学生とは違い、子供だけで遊ぶことができないのよね。
そこで発生しちゃうのが、ママ友同士のお約束って、わけ。
「ウチの子が××君と遊びたいと言っていて」
「ウチの子に××ちゃんを誘ってとお願いされて」
ママ同士がもともと仲良しだったのではなく、子供が子供を指名するシステムが生まれるのよ。
そして、園生活以外での遊びが、子供の関係に特別感をもたらすようなの。
- ××ちゃんと仲良しであることを自慢する
- ××君と、園で一緒にいる時間がさらに増える
- ××ちゃんを占領する(態度、気持ち)
- 互いの距離がグッと近くなった錯覚から本当に仲良くなる
子供は、嬉しいことはなんでも正直に言葉にするから、園でも自然とお話は広まるの。交友関係くらいなら、いくらでも回りの子にも伝わるし、当然、ママたちの耳にも入るわけ。
「自分は誘われていない」と、ママに嘆く子もいれば、「自分も遊びたい」と母にねだる子供もいるでしょうね。時には母が思うケースもね……。
もう、こうなってくると、極端な話、『我が子の仲良しのお相手』は、子供同士の相性は最低限の話。実際は、ママの営業力にかかってくるなんて話も……。
勘違いしちゃうママもいる……
子供が人気者だと、お誘いの数も自然と多くなるものよね。公園遊び中やランチ会、また参観日の中で声をかけられることも、増えるわよね。
すると、自分が人気者だと錯覚しちゃうママがいるのよ。もちろん、本当にママの人柄も素敵で、自然と人が集まることもあるわ。でも、中には明らかに「勘違い」しはじめる人もいるみたい。
周囲の「あきれた!」という声を一部、拾ってみたわ……。
【我が子が相性の良くない子供の、悪口を言う】
園のクラスに、少し落ち着きのないタイプの子がいたんです。優等生タイプの人気者にとって「ウザい相手」だったようで、それをママに報告したのでしょうね。
そのママは「誰も友達できないのは当たり前」や、「面倒ばかり起きるから寄りつきたくないと、”ウチの子”ですら言っている」とか、大声で……。問題視された子供は、一部のママと子供から敬遠されていましたよ。確かにやんちゃではあったけれど、決して悪い子ではなかったのに。
【回りの子供をランク付けする】
お勉強も運動もできる人気者男子。彼のママは、いつからか、回りの子供にランクを付けるようなセリフを言うようになりました。「ウチの子にくっついてばかり。自分で友達をつくれない子」「あの子には一目置いているの!」「冴えないから遊んでも楽しくないみたいよ」「あの子は優秀だけど、意地悪すぎて圏外」。
母なら誰しも、この類いの思いはあるかもしれません。でも、悪意を決定付けたのはこんな言葉でした→「今、うちの子の大好きランキング1位は××君なんだって」って……。自分の子供が友達をランク付けしているって、堂々と言っちゃう!?しかもそれって、母親の影響なのでは!?直接聞かされた自分のことは、好きでいてくれているのだと思う反面、「私もどこかでランク付けされているんだろうな」と、心のシャッターが閉じました……。
【ご意見番のように、しつけや教育方法の文句を言う。】
正当派の優等生で「お姉さんタイプ」の女子ママ。回りと比べて、我が子ができるタイプなので、自分の子育てがパーフェクトだと思い込んでしまったようです。
登園時にいつも泣いている子を見えれば「あそこは甘えさせすぎだから」、逆に意見をハキハキ言う『仕切りたがり女子』のことは「愛情不足だから、大人にかまってもらいたいのよ」っといった感じで。園ママの情報網は最速なので、言われた子の親たちは「余計なお世話だ」と、心の中だけで思っていたにちがいない。
【遊びの予定調整は、自分ありきで当然!?】
公園遊びや母子ランチ会など、仲間内で、定期的に集まっていたのですね。でも、それぞれ子供の習い事や仕事もあるので、足並みが揃わないことも多いのですよ。そんな時、いつも欠席枠にならないのが人気者の子供。絶対に自分の予定は崩さないくせに、欠席するのは嫌なので、自分が参加できるよう、上手く話をもっていくんです。それでもいいと思っていたのですが……。ある時、一度、あぶれた者同士、2人だけで遊んだら、それが面白くなかったようで、びっくりするほど不機嫌に。『本当の顔』を見た気がしました。
卒園すると景色が変わる
人気があるのは子供なのに、なぜかその母親が偉そうなことが曲がり通るママ友の世界。それは、母と子供の行動が一体型である幼児期だから成り立つものなのかもしれないわ。
小学校に入学すると、子供たちは自分たちで遊ぶ約束をするようになる。集合場所は、学校の校庭だったり、広場だったり、そこに母の手は不要になってくるのよ。
幼児の頃、遊ぶ相手は母親が鍵を握っていたはず。それが子供主導で動くようになるので、純粋に、相性の合う子供同士が遊ぶようになるわけ。そのうち、いくら母親が「××君と遊ばない?」と言っても、聞き入れなくなるほどにね。
確かにそこでも、人気者の子供にお世話になることもあるかもしれない……。でも、園児時代ほどではなくなるはず。
「子供の友人関係」を意識して、園生活を過ごしているママもいるけれど、卒園と同時に、少し身軽になるはずよ。もしかしたら、ママ同士の付き合いすら、成長とともに剥離されていくかもしれない。
気がつけば1人……??
人気者の子をもつママでも、もちろんナチュラルな人は多い。そういう人は、母子ともに人気なので、小学校に行っても、子供が成長しても、ママ付き合いは続いていくのよ。
でも、勘違いママの現実はちょっぴり哀れね。幼稚園・保育園では、「女王様」のようだったママが、小学校に入学してからは大人しくなったという話も耳にするから。
- 子供たちとママとで集まることがなくなった。
- ママだけのランチ会の開催がなくなった。
- 授業参観でも囲まれていた人が、小学校では単独行動。
- 「あのママって……」と、噂が先行して、新たな友達ができない。
- 威張っていただけに「ボッチ感」が目立つ。
子供が小学校に入ると、働き方を変えたり、仕事をはじめるなど、ママ世代にも変化が起きるわ。それをきっかけに、苦手ママから関係をフェイドアウトする人もいるものね。
そこが運命の別れ道!フラットな関係を築いてきたママ同士なら、多少忙しくても、たまにはお茶やランチくらいはするはず。
でも、女王様だったママは、気づけば1人きり……。回りに人がいるのが当たり前だっただけに、寂しい思いをするかもしれないわよ。勘違いママの、成れの果ては、哀れですわよ・・・(ふふふッ♡)。