SDGsとは?
SDGsとは「人間がこれから先もずっと地球に住み続けていくために、世界中のみんなで持つ目標」です。
貧困、気候変動、人種やジェンダーによる差別など、さまざまな世界規模の問題を解決するために掲げられた「17の目標」があります。
この17の目標はたくさんありすぎて、よくわからないですよね。
これをどうだ!と見せても、子供からも「結局、SDGsって何をするの?」と言われてしまいそうです。
SDGsは、大きく分けると2つの種類で構成されています。
|地球の環境を守る
|ひとりひとりの幸せを守る
「この先ずっと私たちが安心して地球で暮らしていくために、地球と人を大切にしよう!」というものです。
合い言葉は、「誰ひとり取り残さない」。
友だちが困っていたら、何か手助けできることはないかな?と思いますよね。
それと同じように、世界のどこかで誰かが困っていたら、見て見ぬふりするのはやめましょうという考え方です。
「あらゆる問題の解決に向けて、みんなで知恵を出し合い、協力して取り組んでいきましょう」という約束ごとが、SDGsなのです。
サステナブルとは?
サステナブルは、「もちこたえられる」「ずっと続けていける」といった意味の言葉です。
「サステナブルな生活」や「サステナブルなビジネス」は、
SDGsの目標をもっと身近な生活の中で考えて、実践していく取り組み
を指しています。
具体的には、次のような取り組みです。
- 誰かがどこかで犠牲になるようなビジネスや開発はやめましょう。
- 環境を無視した経済活動も見直していきましょう。
- 他者にも、環境にも、「地球全体にやさしい」活動をしていきましょう。
「自分さえ良ければいいという考え方や行動を、みんなで反省して改めていこう!」というものです。
「他人事」ではない問題たち
SDGsの掲げる17の目標の中には、日本人にとって切実ではないものもあります。「貧困」「飢餓」と聞いても、そのひっぱくした生活をイメージしにくいですものね。
中にはSDGs・サステナブルを、困っている人のために行動する「ボランティア」とイメージしている方もいるようですよ。
しかし、多くの問題は、意外と身近な行動や生活とつながっているものです。回り回って自分たちの問題になりうることも想像できます。
- 遠い国の貧困や不衛生から起こる感染症が、世界中に広がることもあります。
- 温暖化によって砂漠化が進み、作物が育たなくなって、これまで輸入していた食べ物が突然、日本に入ってこなくなることも考えられます。
- 温暖化が進むと、日本でも食糧難になる可能性もあります。
- その他、家族や友達が海外勤務になり、遠い国の問題が、ある日突然、身近な問題や悩みになることもあります。
「地球に住み続けていくために、世界中のみんなで持つ目標」と伝えているSDGs。地球上に無関係の人はいないことが、世界単位で叫ばれています。
身近な問題「環境破壊」を例として
子供にSDGs・サステナブルを説明するとき、伝わりやすい例が「環境破壊」です。これまで「自分たちさえ良ければそれでいい」と行動してきた結果、たくさんの問題が山積しています。
地球温暖化・気候変動・海洋汚染・森林破壊・砂漠化・生物多様性の喪失・ゴミ問題・水不足や水質汚濁などの水問題・土壌汚染・大気汚染 ・オゾン層の破壊・ほか。
環境問題をみると、海も、陸地も、大気も、すべて汚染されてしまっているんですね。
このままでは地球にはゴミがあふれ、温暖化がますます進んで緑は消えて砂漠となり、人間が住み続けられない環境になってしまうかもしれません。
もしSDGsやサステナブルの説明に行きづまったら、「環境破壊」のように、子供でも危機感をもちやすい問題をあてはめてみてくださいね。
SDGs・サステナブルなライフスタイル
SDGsやサステナブルなライフスタイルについて考えることは、「どうすれば、この先もずっと地球に住み続けていくことができるのか」を考えることです。
地球規模の問題といっても、はじめの一歩は、ひとりひとりの行動を変えることから。
「エコバッグを使う」「マイボトルを持ち歩く」など、すぐに始められるSDGsは、身近なところにあります。
子供と一緒に楽しくアイデアを出し合いながら、できることから始めていきたいですね。