オクラをレンジで下ごしらえ【準備編】
オクラを電子レンジで下処理をするためには、以下のものが必要です。
- オクラ
- 包丁
- つまようじ
- まな板
- 塩
- ラップ
- キッチンペーパー
- 耐熱皿(ボールコランダーやアイラップでも可)
- ボウル
- ザル
※耐熱性のボウルを使ってもOK!洗い物が減りますよ。
オクラをレンジで茹でる前の手順
①洗う
オクラをサッと洗います。
②ヘタの処理
オクラはヘタの先端のみを切り落とします。硬いガクの部分を、包丁でくるりとそぐようにむきます。
※ガクを処理することで、オクラを無駄なく食べることができます。なお、鍋でゆでるときは、ガクより下の実部分を切ると切り口から水分が入ってしまいます。
③板ずり
・オクラをまな板に横におき、塩をまぶします。
・オクラを上下に転がし、まな板にこすりつけるようにします。
・板ずりをすると表面のうぶ毛が取れる
④丸ごとでも、小口切りでもOK!
オクラを電子レンジで調理するときは、丸ごとでも小口切りでも、どちらでも大丈夫です。ただしオクラは電子レンジで加熱すると爆発する野菜なので、小口切りにしてからレンチンをするのが安心。
丸ごと下処理をする場合は、つまようじでオクラに穴をあけます。1本に対して、穴は3~5カ所が目安です。
【ズボラさんのワンポイント♪】
「洗って板ずりをするのがめんどうくさい!」という人は、購入時のネットに入れたまま、丸ごと洗う方法もあります。商品名の紙部分を外してオクラに塩をつけ、ネットごともみましょう。板ずりをしたイメージで、オクラの産毛がとれますよ。
オクラをレンジで茹でる!時間は?ワット数は?
下処理を済ませたオクラをレンチンしていきます。食感を維持するためのベストなレンチン時間や、オクラの美しい色を崩さないためのコツをご案内します。
①容器に入れてラップをかける
丸ごとレンチンするときは、オクラが重ならないように並べます。たがい違いに置くのがコツです。
②設定時間と設定温度
電子レンジの種類によっては、ワット数(W)が細かく設定できないものもあります。オクラをレンチンするときの参考に、設定時間とワット数を記載しました。
<600W>の場合
・1袋分(約10本)…電子レンジで約1分~1分30秒加熱
・5本分の目安………電子レンジで約40秒加熱
<500W>の場合
・1袋分(約10本)…電子レンジで約1分40秒加熱
・2本分の目安………電子レンジで約40秒加熱
※目安として、1本増えるごとに10秒ずつ追加。
※大ぶりのオクラの場合は、加熱時間を少し長めにします。
③電子レンジから取り出した後は?【調理のヒント】
<小口切りのオクラ>
ラップの内側についている水滴をキッチンペーパーでふきとります。和え物やネバネバ料理を作りたいときは、だし汁やめんつゆを加えておくと良いですよ。
<丸ごとオクラ>
ざるにのせて粗熱をとります。シャキッとした歯ごたえでいただきたい場合はそのままで、やわらかい食感にしたいならだし汁に浸けます。
~レンチン小話「オクラって爆発するの?」~
電子レンジで加熱すると爆発する食材に、卵や栗など殻のある食材がありますよね。実はオクラも爆発する食材のひとつです。
オクラの中の種があたたまってふくらみ、逃げ場がなくなることで爆発するとのこと。それを防ぐために、事前に空気穴をあけておくのがコツ。なおオクラはレンチンだけでなく、油で揚げるときも爆発するので、天ぷらをする前には下処理をしましょう。
メリットいっぱい!オクラのレンチン♪
・時短!めんどうくさくないのがGOOD!
オクラを鍋でゆでるより、電子レンジの方が時間は半分ほどです。しかもお湯を沸かしたり鍋を用意したり、その他の作業も時短できます。洗い物や片付けもラクですよ。
・省エネ&節約にも◎
鍋でゆでるより、電子レンジの方が短時間で済みます。そのため、調理にかかるガスや電気、水道代なども節約できるということです。
・シャキシャキ食感でおいしい!
鍋でゆでるより電子レンジの方が、オクラに水分がはいりません。水っぽくならずに歯ごたえがよく、おいしくしあがります。
・栄養素がこわれない
オクラの栄養素(ビタミンやミネラル)は水に流れ出やすいものがあります。水を使わない電子レンジ調理は、栄養素を逃しにくいのです。
・特に夏場は便利!
オクラの旬は夏です。7月~8月という、とても暑い時期なので、火を使わずに暑さを回避できる「オクラのレンチン下処理」は、ほんとうに便利です。
~オクラ小話「生でも食べられるの?」~
皮はゴツゴツ、毛がチクチクしたイメージのオクラですが、生で食べることもできます。ただし、新鮮であること、成長しすぎていないこと、板ずりの下処理をすることが絶対条件。オクラが出回りはじめる6月~7月頃の、やわらかいものがおすすめです。
ただし生で食べるときは消化不良にならないていどの量に調整し、食べ過ぎに注意しましょう。
冷蔵?冷凍?オクラの保存について
オクラは生の状態でもゆでた後でも、冷凍保存ができる野菜です。また冷凍保存するときは、丸ごとでも小口切りでも保存ができますよ。
オクラの冷凍・冷蔵それぞれのヒントを、生と加熱の有無に分けてまとめました。
<下ゆで調理済|オクラの冷凍保存>
・電子レンジで下処理したオクラは、一度に使う量で小分けにし、ラップに包み冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫に入れます。
・冷凍庫なら1カ月ほどもちます。
・冷凍は、低温障害もありません。
・凍ったままでも火を使う汁物や炒め物などは、そのまま調理に使えます。
・凍った状態でも切ることができるので、「丸ごと冷凍」でも大丈夫。
・解凍する場合は、自然解凍か電子レンジで10秒ほどです。
–自然解凍は栄養成分が流れ出るのをセーブできます。
–電子レンジによる解凍は「解凍モード」がおすすめ。
<下ゆで調理済|オクラの冷蔵保存>
・加熱したオクラは日持ちしません。翌日までに消費するのがおすすめです。
・冷蔵保存の目安としては、基本的に2~3日以内。
・茹でたオクラの冷蔵保存は、キッチンペーパーなどで水気をよく切るのがコツ。
<生のオクラ>
・冷蔵庫での保存期間は3~5日(カット後のオクラは冷蔵庫で2~3日)。
・生のオクラをキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫に入れる。
・オクラを縦型に保存し、少量の水につけてラップをすれば、7~10日もつそうです。
・10~15度以下の環境で保存すると、黒く変色することがあります。
・生のオクラを冷凍保存すると、解凍してそのまま食べることもできます。これは繊維が崩れるためだそうです。
冷蔵より冷凍の方が長期の保存できるので、お料理のスケジュールにあわせて保存方法を選んでくださいね。
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オクラの簡単レシピ
オクラの人気レシピのなかでも、鍋とお湯で下処理をする方法があります。でも、それを電子レンジに変えて、下ごしらえしてもOです。おいしくできますよ。
オクラの梅おかか和え
下ゆで(電子レンジ可)をしたオクラを小口切りにし、種を取った梅干しを包丁でたたき、かつおぶしと白だしで混ぜ合わせるだけ!
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下ゆで(電子レンジ可)をしたオクラにベーコンを巻いて、フライパンで焼くだけ!
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無印良品の「すっぱいゼリー シチリアレモン」を使ったアレンジレシピ。オクラのネバネバとすっぱいジュレが女性に嬉しい味を作り出します!
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下ゆで(電子レンジ可)をしたオクラに薄口しょうゆをあわせるだけでも、献立の1品が完成するオクラ!
ほかにも塩昆布であえたり、オリーブオイルで焼いたり、ネバネバ食感を生かしたり……。味付けもわさびしょうゆやポン酢などの和風から、鶏がらスープの中華風、グレイビーソースまで幅広くマッチします!トマトやナスなど夏野菜との相性も抜群に良い万能野菜のオクラは、副菜に使い勝手がよい食材です。
一度「レンチンの調理法」を覚えてしまうと、オクラ料理が定番となるかもしれません♪
市販の冷凍オクラも便利♪
が電子レンジでオクラを下ゆでできるのは、ズボラさんには嬉しい話ですよね。でもなかには「それでもやっぱりめんどう……」「忙しい時期なの……」という人もいるかもしれません。
そんなときは市販の冷凍オクラが便利です。丸ごと冷凍された商品や刻まれているカットタイプなど、使いやすい形状を探してみてくださいね。
なお、オクラの冷凍食品で安くて人気といえば、業務スーパーの商品!ヘタのみ除かれた1本の形状のタイプと、小口切りの「スライスオクラ」がありますよ。
オクラの旬が過ぎた時期には、冷凍食品を使うのもひとつの手かもしれませんね。
オクラは主婦の味方♪
下処理もラクで、市販の冷凍食品もつかえる「オクラ」。栄養もあり、どのような食材にもマッチするので、主婦には重宝する野菜です。
箸やすめのひと品に、お弁当のおかずに、汁物に……。オクラを常備しておくと、毎日の食事作りがラクになりそうですね♪
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