「おやすみ、ロジャー」って?
「おやすみ、ロジャー」の著者は、スウェーデンの大学講師、カール=ヨハン・エリーン氏。自身のもつ心理学と行動科学の知識を凝縮した作品は、そもそもは自費出版だったと言います。実際に多くの人が「眠った!!」と効果を実感できたことにより人気に火が付き、日本では快眠セラピストの三橋美穂監訳のもと2015年11月から飛鳥新社より発売。2016年においても「ヒット商品」だといいます。
どうして眠りたくなるの?
はじめて「おやすみ、ロジャー」の存在を知った人は、絵本がどうして眠りを誘うのか、原理が気になりますよね?著者が絵本の中に仕掛ける「眠りたくなる原理」は単純ではなく、専門家によるテクニックが細部にわたり何層にも散りばめられているといいます。物語の中で使われる言葉ひとつひとつを根拠あるデーターに基づき選択しるなど、「眠りたくなる要素」を研究。そうして絵本のアイディアが浮かんでからは9年半、描き上がるまでが3年半。長い歳月を費やすほどの秘密が込められているというわけですね。
■ストーリー
主人公は眠れないうさぎの子ども、ロジャー。あらすじは、ロジャーが魔法使いのおじさんに「眠くなる粉」をかけてもらい、自宅に帰って眠るというお話だそうです。途中途中であうキャラクターが眠るための助言サポート。絵本の設定が「これから眠りに向かう(目標)」ということは、実際に聞いている子どもたちと同じ視点というわけですよね?シンプルな物語ですが、その設定がそもそも眠りを誘う軸となるような気がします。
■言葉・セリフ
セリフや言葉は、眠りに結び付くようなものが選ばれているそうで、しかもそれがちょうど良いテンポで繰り返される構成になっているようです。“「体を楽にしてね」”など、リラックスできるように導かれるテクニックが計算されたパターンで登場。
■まるでセラピー
登場する言葉やセリフとその繰り返しは、一種の催眠術的な役割をもっているそうです。「催眠術!?」なんて聞くと躊躇してしまう人もいるかもしれませんが、構えることはありません。心がリラックスできるように、心身の緊張がほぐす作用がセリフとパターンに織り込まれれいるのだといいます。
■自分が「ロジャー」
絵本の主人公は「ロジャー」ですが、絵本を読む時にはロジャーを我が子の名前に置き換えて読むと効果的だといいます。物語を読み進めるごとに、ロジャー(自分)は意識しないところで眠るための選択をいろいろとするのですが、それが脳に働きかけ、上質な睡眠に誘導してくれるそうです。
※逆に喜んで興奮してしまうタイプの子には名前の置き換えは不要
■すりこみ効果
「おやすみ、ロジャー」の本の帯通り、子どもの中には10分で眠れないタイプもいるでしょうが、他の絵本よりも格段に入睡までの時間は短いと聞きます。この絵本は、「おやすみ、ロジャー=睡眠」という習慣づくのが早く、また繰り返すことによりさらに脳が睡眠モードにスイッチしやすくなるといいます。
寝ない!?眠った!?ママたちの意見!
“魔法のぐっすり絵本”という、ママにとって魅力的な言葉がつけられている「おやすみ、ロジャー」。実際に購入し、使ってみた人たちの声を拾ってみました。睡眠薬ではないので、100人子どもがいたら100人があっさり眠るというわけでないのは当然。購入する際は、口コミを参考に、ママ本人の考え方や子どものタイプなどを考えてみたいものですね!
◎愛用!おすすめ!眠った!!◎
- 絵本というよりは、催眠術みたいな感じ。最初に10分で眠った時には驚きました!
- 「あくびをするシーン」が一番効果的♪子どもがつられてあくびをしてウトウトと…♪
- 1冊目が短い他の絵本で、2冊目にロジャー。即寝れくれます!
- 「絶対寝ない!」と言い張る息子。でも毎晩結局、あっさり落ちます(笑)
×買わなければよかった……×
- 読み終わった時に「面白いね!もう1回読んで!!」と元気に言われ…
- 本を読んでいるうちに、自分(ママ)の方が眠くなってしまい、疲れる…
- 言葉が理解できない年齢だと、期待していた効果が感じられない気がする…
- “絵本”てカテゴリではない感じ。セラピー本とかなら有りな気がするけれど…
最後に
夜の寝かしつけは、一日最後のママの仕事です。「これだけ終わってしまえば、自分の時間!」と思うと、焦ってしまったりなかなか寝ない子どもにイライラしたり、毎日そのまま自分も寝てしまうというママも多いのではないでしょうか?そんな夜の寝かしつけが少しでも楽になると期待できる商品があると、素直に反応してしまいますよね?
※「おやすみ、ロジャー」には、朗読CDブックタイプもあります
今回紹介した「おやすみ、ロジャー」は、日本での発売わずか1ヵ月だけで、30万部も売れたベストセラー。この数字は、「おやすみ、ロジャー」の人気を表しているだけでなく、それだけの数のママが、寝かしつけに悩んでいるという現れでもあります。「おやすみ、ロジャー」は、言葉や話が理解できる年齢だとより効果的ということなので、販売当時は子どもが赤ちゃんでこの本を知らないというママには耳よりな情報(?)気になる方は、お試ししてみてはいかがでしょう。